麦飯石農法とは?
麦飯石の水+麦飯活土を使った自然に優しい農法
自然の恵み、麦飯石を使って、なるべく農薬や化学肥料を使わない農法をおすすめしています。
最大の特徴は多孔質
麦飯石は、中国では古来漢方薬の材料として重用されてきました。麦飯石の主成分は、ケイ酸と酸化アルミニウムで組成は石英斑岩に似ていますが、最大 の特徴は多孔質(1平方センチ当たり83000の孔)で表面積が大きく(1グラム当りの表面積3.67平方メートル)、水に入れるとイオン反応を活発にす ることです。
イオン反応をしやすい
イオン反応をしやすいということは、土や水の活性化を促進し、触媒機能を発揮しやすいということです。
麦飯石のもつ多様な機能
麦飯石農法は麦飯石のもつ多様な機能、とりわけ植物の生理活性を高めたり、酸性やアルカリ性を中性に近づける緩衝能力、土壌や水の浄化能力などの作 用に、着目し、多元素ミネラルを含む麦飯石と麦飯石を水に作用させることで創り出される良質のミネラル活性水とを活用した自然にやさしい、新しい生態系シ ステムです。
麦飯活土施用量の目安
火山灰土壌(九州地方など) 300kg/10アール
その他の土壌 200kg/10アール
家庭菜園などでは3.3平方メートル当たり1kgを目安に施用します
◎フジきのこ園
美濃白川麦飯石株式会社のある白川町黒川で、麦飯石の水を使って菌床しいたけの栽培に取り組んでいらっしゃる「フジきのこ園」さん。
椎茸ハウスの入り口にはこんな張り紙が。
「フジきのこ園」代表の藤井さん。
今までは製造業をされていましたが、経済も不安定な世の中になってしまい、60才になった区切りに新しいことをはじめよう!と今までの仕事は息子さんに譲り、菌床椎茸をはじめられたそうです。
麦飯石農法を試そうと思った理由は、一つはブランド化、もう一つは食味が上がることを期待して、とおっしゃいます。麦飯石の効果か、「フジきのこ園」の椎茸は味が良いと好評で、よく売れるそうです。
さて、早速その秘密に迫ります。
まずは、「水」。20mの深さの井戸水を掘って、6トンのタンクに汲み上げ、そこに麦飯石を入れて、麦飯石の水を作っています。
こちらがそのタンクです。このタンク自体も土に埋められています。
中をのぞいてみると…。
麦飯石をまめに入れ替えることが出来ないので、タンク内にパイプで空気を送り込み、常に新鮮な酸素を送り込むように工夫しています。
ずらりと並んだ菌床しいたけの上に張り巡らされたパイプのスプリンクラーから麦飯石の水が散水されています。
菌床椎茸で与えるものといったら、「水」。その「水」にこだわることはとても意味がありそうです。
椎茸がニョキニョキ生えています。
「フジきのこ園」は今年で3年目。
1年目は何もわからず1人で2000個からはじめたら、生えて生えてどうしようもなくて、近所や知り合いに配って回ったそうです。その時、「原木椎茸の味を知ってしまったら、菌床椎茸は食べれん」と言っていた近所の方が、「フジきのこ園の椎茸は香りがちゃんとあって、美味しかった」と言ってくれたそうです。
そして2年目。椎茸に病気が出てしまったそうです。
病気の原因はハウス内の環境。空気を循環させることが必要でした。換気扇で空気を循環させようとしましたが、椎茸が乾燥してしまってダメ。クーラーで調節するにはコストがかかりすぎます。そこで「フジきのこ園」ではなんと、地熱を利用するというアイデアで空気を循環さることに成功!病気がパタっと出なくなったそうです。
ハウスの周りを3mくらい掘って、パイプを埋め、換気扇も利用して椎茸ハウスの下から地下の空気を送っています。
夏は涼しく、冬は暖かい自然な空気がハウス内を気持ちよく循環しています。
こちらは2012年から作りはじめた”本キクラゲ”。
そして下の写真が”紫キクラゲ”
夏がシーズンです。
珍しいということもあって、よく売れています。
町内の加工所で「フジきのこ園」の椎茸を使って、”味飯の素”も作ってもらい、販売しています。野菜、豚肉のラードも、地元産のものを使ったこだわりの一品です。
「フジきのこ園」の椎茸は、恵那の「銀の森」「ひまわり」瑞浪の「きねはた」などの直売所で販売されています。
出荷場ではなく直売所でしか売らないのには理由があります。それは、出荷場は見た目重視で、味は二の次。とにかくサイズが揃っていないとすぐ値が下がってしまうのだそうです。
「フジきのこ園」のこだわり
見た目より味!美味しさにこだわりたいから、出荷場には出しません。
そして、水!飲んでも美味しい水で作っています。
そして、地熱を利用した空気の循環などで、病気を出さない様々な工夫をしています。
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